住宅の中で害獣が住み着く場所はどこが多い?対処法を考えよう!
屋根裏や床下といった住宅の隙間に、いわゆる「害獣」が住み着いてしまうことがあります。害獣が家に住み着くと、住人や建物に深刻なトラブルを引き起こす可能性も。今回は、家に住み着く害獣の種類・生息場所・それによる害、そして対処方法や注意点を紹介します。害獣の特徴を知り、早期発見・重大なトラブル防止に役立てましょう。
一般的な住宅に住み着く害獣とは?
「害獣」とは、人間の生活に害をなす可能性がある動物を指します。人間が多く住む場所では、飼育されていない野生の動物のほとんどがこれにあたるといわれています。中には人家に住み着き、住人や建物に被害を及ぼすものもいます。ここでは、住宅に住み着く可能性のある害獣を紹介します。
■害獣による被害
すべての害獣に共通する害は、衛生面の害と食害です。排泄物や動物そのものが病原菌などの媒介となり、衛生面の悪化を引き起こします。場合によっては、排泄物が建材を腐食させるなど、家屋そのものに深刻なダメージを与えることもあります。また、動物は食べなければ生きられませんので、必ずといっていいほど何かを食い荒らします。何を食べるかはその動物の生態によります。
■その1「ネズミ」
人間の家に住み着く動物としては、もっともメジャーな部類です。ネズミの中でも、人家に住み着く可能性があるのは、「家ネズミ」と呼ばれるドブネズミ・クマネズミ・ハツカネズミの3種類で、それぞれ生態も好む住処も異なります。
湿度の高い場所を好むドブネズミはキッチン・ゴミ捨て場・床下などに、乾燥した場所が好きなクマネズミは主に天井裏に、そして自然環境を好むハツカネズミはキッチンなどに加え、物置などに住み着きます。ネズミは総じて夜行性で、深夜から明け方に家の中を走り回って騒音を立てることも。
また、硬いものをかじることで伸び続ける歯をけずる習性があるのですが、これが非常に厄介です。かじる音が騒音になるばかりでなく、電気配線やガス管などをかじることで、火災などの致命的な事故を招くおそれもあるのです。恐ろしいのはその驚異的な繁殖力で、一度住み着かれると根絶はかなり難しくなります。
■その2「イタチ」
イタチは主に天井裏に住み着きます。雑食性で、家に住み着かれると、食料や農産物に加えて生ゴミなどの食害を引き起こします。肉食も好むため、家畜やペットを襲われてしまうこともあります。
また、イタチには、決まった場所で排泄する「ため糞」の習性があり、1か所に排泄された大量の糞尿が家屋へのダメージを引き起こします。また、悪臭の被害もあなどれません。排泄物の臭いはもちろんのこと、警戒すると、肛門付近の臭腺から分泌物を出すのですが、これが非常に強烈です。建材などに付けられると、生活に支障をきたすほどの悪臭に苛まれます。1年に5~10頭の子どもを産み、繁殖力の高さも脅威です。
■その3「ハクビシン」
イタチと似た生物にハクビシンがいます。体長30~40cmほどのイタチと比べて、50cm前後とやや大きく、長い尾と鼻の白いラインが特徴です。主に屋根裏や押し入れに住みます。雑食ですが、イタチのようにペットを襲うことはなく、臭腺からの分泌物による極端な臭いの被害もありません。
しかし、イタチと同じくため糞をするため、排泄物による悪臭や家屋への被害をもたらします。被害はイタチよりおとなしく感じられますが、繁殖力は高めです。妊娠期間が2か月程度と短いうえに1回の出産で2~3度出産するため、あっという間に殖えてしまいます。
■その4「アライグマ」
アライグマは外来生物なのですが、1970年代に人気アニメが火付け役となってアライグマが人気を博した時期があり、動物園や家庭で飼育されるケースが増加しました。しかし、かわいらしい姿とは裏腹に、気性が荒く飼育に向かないことから、野に放たれた個体が増殖し、人間の生活に被害を与えるようになりました。
そのため、平成17年には特定外来生物に指定されています。家屋の中では屋根裏や床下に潜みます。食害の傾向は雑食で、主に農作物を好みますが、ときにはペットや家畜を襲うこともあります。
住宅の中で害獣が住み着く場所
次に害獣が住み着きやすい場所を紹介します。
■床下
ドブネズミやアライグマ、場合によってはハクビシンなどが住み着くことがあります。古い木造住宅で、基礎と建物の間に隙間がある場合、そこから侵入されることがあります。そうでなくとも、床下の通気のために設けられた換気口から入ったり、穴を掘って侵入したりといったケースが考えられます。
■屋根裏
クマネズミやイタチ・ハクビシン・アライグマなど、多くの害獣の住処となる可能性があります。暖かい空気は上にのぼっていく性質があり、冬でも比較的暖かく過ごしやすいのです。屋根裏の換気口や、屋根と外壁との隙間が主な侵入経路となっていますが、土壁の住宅だと、まれに壁に穴を開けられて侵入されることもあります。
■換気口
主に侵入経路として使われる場所ですが、ネズミなど、狭いスペースでも暮らせる小型の害獣が住み着くこともあります。
■物置
普段人間が生活する場ではありませんが、自然に近い環境を好むハツカネズミなどが住み着くことがあります。農作物などを保管していると、イタチやアライグマのような雑食性の害獣の餌食になる可能性も考えられるでしょう。
万が一、害獣が家の中に住み着いていたら?
さて、実際にこれらの害獣が住んでいることに気づいたら、どのように対処すべきでしょうか。ここからは考えられる対処法と、その注意点などを紹介します。
■害獣駆除、自分でできる?
害獣駆除の方法としては、罠を使った捕獲や毒餌による駆除が考えられます。これらの方法を用いて個人で駆除することも不可能ではありません。ただし、個人による害獣駆除には制限や問題があります。
■害獣駆除には法的な制限がある
害獣の駆除には自治体の許可が必要です。というのも、日本に生息する鳥や動物はすべて、鳥獣保護法で保護されていて、勝手に捕獲・駆除すると法律違反になります。これはたとえ害獣であっても同じで、捕獲するには各都道府県の知事の許可が必要です。ただし、ネズミなど、一部衛生面での悪影響が強いものについては、法律や条例で制限されず、個人でも捕獲・駆除できます。
■かわいい見た目に騙されないで!意外に危険な害獣たち
仮に捕獲の許可が得られたとしても、まだ問題があります。どの害獣も見た目に反して獰猛で、危険を感じるとより凶暴になることがほとんどです。知識や装備が不充分だと、ケガを負わされることも。病原菌や寄生虫をもっている場合が多く、ケガを負わされた場合すみやかに病院での対処が必要になるほど危険なのです。また、野生の獣はたいへん素早いので、発見しても捕獲が難しいでしょう。
■害獣駆除は業者に依頼するのがおすすめ
このように、各自治体の知事に許可を取ったり装備を整えたりすれば、捕獲や駆除は可能です。しかし、自力で対処するよりも、駆除の許可を受けている業者に対応を依頼したほうがよいでしょう。罠などの設置物や捕獲した害獣の処分費用など、コストはかかりますが、自力で対処する場合も相当な労力や費用がかかります。業者にお願いしたほうが、コストはかかっても確実な駆除が期待できるので、「餅は餅屋」と考えて、専門家への依頼を検討するのがおすすめです。
家に住み着く害獣たちは、見た目に反して人間生活に大きな損害を与える驚異的な存在ですが、許可なく捕獲・駆除することはできません。また、山間部や郊外だけでなく、都心部にもこのような危険な害獣は存在します。「こんなところにはいないはず」「危険はないだろう」と油断せず、見つけたらすみやかに害獣駆除業者に相談することをおすすめします。
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