自力でコウモリを駆除する方法!結局は専門業者に依頼するのが無難?
天井裏や壁の中から、バタバタ羽ばたくような音やキイキイという鳴き声が聞こえてきたら、アブラコウモリが家の中に巣を作っているかもしれません。住み着かれると人間の生活にさまざまなトラブルを引き起こすことがあるので、早めの対策が必要です。今回は、コウモリの生態と住み着かれた際の駆除についてお伝えします。
まずは、コウモリの生態を理解しよう!
日本には、個体数のすくないものも含めて30種余りのコウモリが生息していますが、市街地で見かけるのは、ほとんどがアブラコウモリです。アブラコウモリは我々の生活圏の近くにいる、身近な存在で、人家を住処とする唯一のコウモリでもあります。ここでは、アブラコウモリの生態を紹介します。
■特徴1「小型でおとなしいコウモリ」
アブラコウモリは、成体で体長が5cm前後、体重も5~10gと、コウモリの中でもかなり小柄な部類に入ります。体色は黒っぽい褐色です。性格はおとなしく、人に対して噛みつくなどの危害を加えることはあまりありません。寿命はオスとメスで差があり、メスが5年ほど生きます。一方、オスの寿命は1~5年ほどとされていますが、1年以内に死ぬことが多いようです。
■特徴2「住処と食性」
主に平野部や市街地に生息しており、その中でも、湿度が高くて暖かい場所、そして光が当たらない場所を好みます。そのため、比較的暖かい空気がたまりやすい天井裏や屋根瓦の下、換気口の中といったところに住み着くことがあります。夜行性で、昼間はこのような場所に設けた巣で過ごします。
オスは単体で、メスは子どもと数頭の家族単位で暮らしますが、それらの家族が50~60頭、多ければ200頭近くで群れて暮らすことも。食べ物は主に蚊・ユスリカ・蛾・ハエといった小型の昆虫類です。害虫を食べてくれることから、益獣としての側面もあります。
■特徴3「活動と繁殖の時期」
アブラコウモリは年中活動しているわけではなく、4~10月にかけて活動しています。それ以外の11~3月はというと、実は冬眠しているのです。その冬眠前の秋に交尾を行い、初夏に出産するというサイクルで繁殖し、1回の出産で1~3頭の子どもを生みます。
家に住み着いたコウモリを放っておくと起こりうる被害
アブラコウモリは体も小さく、人を襲うわけでもありません。こんな小型でおとなしい動物が、いったい人間にどんな被害を与えるのでしょうか。
■糞尿による悪臭・建物へのダメージ
コウモリは夜行性で、昼間は巣の中で排泄します。しかも群れで暮らすため、巣の中には大量の糞がたまり悪臭の原因になります。また、たまった糞が柱や天井などに染み出して建物を傷める恐れがあります。
■糞による衛生面の被害
コウモリの糞はもろくて崩れやすいうえに、さまざまな病原菌が潜んでいます。糞が崩れると空気中に菌が舞い上がり、吸い込んだ人に感染症やアレルギーの被害をもたらします。海外では、エボラ出血熱やハンタウイルスなどの重大な感染症も確認されています。日本ではコウモリからの感染例はないものの、注意が必要です。
■ダニ・ノミの発生
病原菌のほかにも、コウモリにはノミ・シラミなどの寄生虫がついていることもあります。これらの寄生虫が家の柱を伝って室内に侵入し、人間を刺す可能性があります。
■騒音
夜行性で、しかも群れで暮らす習性があるため、夜中に羽ばたきや鳴き声を立て、睡眠の妨げになることもあります。騒音だけでなく、夜中に姿が見えない何かが天井裏でバタバタしているのはちょっと不気味ですよね。
自力でコウモリを駆除する方法
思い当たることがあれば、コウモリが家に住み着いているかもしれません。その場合、自力でも駆除はできるのでしょうか。ここでは、コウモリ駆除の手順を紹介します。
■コウモリは許可なく捕獲・殺傷できない
まず、コウモリ駆除についてもっとも重要な点をお伝えします。それは、コウモリが鳥獣保護法で保護されていて、許可なく捕獲・殺傷することはできないということです。無断で行うと、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が課されることも。行政機関に申請すれば捕獲はできますが、そのための手続は複雑で手間がかかります。そのため、原則捕獲や殺傷はせず、追い出すことで駆除します。
■コウモリの駆除に適しているのはどの時期?
習性を考えると、11~3月は冬眠中で、追い出すのには不向きです。追い出すならそれ以外の時期、とくに出産を迎える初夏の前が望ましいでしょう。出産前に駆除できれば、家の中で増えるという事態は免れます。
コウモリ駆除の手順
では、実際にコウモリを駆除する、つまり家から追い出す手順を紹介します。コウモリの駆除は次の4ステップで行います。
■手順1「巣の特定」
まず、巣の場所を把握する必要があります。アブラコウモリは小柄で、隙間が1~2cmもあれば簡単に入り込むため、侵入経路としては換気口や通気口の隙間、窓やドアの隙間、エアコンの室外機の配管、屋根や壁のわずかな隙間などが考えられます。また、糞をした形跡があれば、その近くが巣になっている可能性が高いので、まずは侵入経路となりそうな隙間を探し、糞の形跡を頼りに巣を特定します。コウモリの糞は黒っぽく、ぱさぱさと乾燥しています。
■手順2「コウモリを巣から追い出す」
巣を見つけたら、次はそこからコウモリを追い出します。その際、コウモリ用の忌避剤を使用します。とくに、天井裏や瓦下などの高所では有効な方法です。
■手順3「巣の清掃・消毒」
コウモリの巣には大量の糞が残されています。巣や糞には病原菌や寄生虫が潜んでいるので、空になった巣を掃除・殺菌する必要があります。危険なのでマスクやゴーグル、手袋などの対策を忘れずに。糞は集めて袋などに密閉し、アルコールなどで殺菌します。
■手順4「侵入経路をふさぐ」
また戻って来られては意味がありません。最後は侵入経路をふさぎましょう。ただの隙間ならコーキング材やパテ、換気口など空気の流れまで妨げたくない場所であれば金網やパンチングメタルといったように、侵入経路に応じてアイテムを使い分けて封鎖していきます。
意外と難しいコウモリの駆除は専門業者に依頼するのが無難
このように、自力での駆除も可能ですが、現実的にはかなり難しいでしょう。高所の作業になることが多く危険が伴いますし、侵入経路もすべてをぴったりふさがなければ、何度でも巣を作られてしまいます。コストもかかるしリスクも高い割に、確実に施工できるとは限らないのです。
その点、専門の業者なら確実かつ適切な施工が可能ですので、業者に依頼することをおすすめします。自力でやるよりコストが抑えられる可能性もありますし、場合によっては行政の許可のもと捕獲してくれることもあります。
コウモリ自体はおとなしく、直接噛みつかれることはなくても、家に住み着かれるだけで人体や建物に甚大な被害をもたらすことがあります。自力での駆除は難しいので、もしコウモリの被害に見舞われたら、害獣駆除の専門業者に依頼することをおすすめします。確実に、そして早急にトラブルから解放してもらえますよ。いざというときも焦らず、今回紹介したポイントを踏まえて信頼できる業者を探してみてください。
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