知っておきたい!イタチを駆除する方法と侵入を防ぐテクニック

公開日:2021/10/15  最終更新日:2022/03/04

イタチはアライグマなどと同様に害獣といわれており、イタチが家に棲みついてしまうと建物にダメージを与えたり、病原菌やダニを増やしたりといった被害につながります。ここでは、イタチの被害に遭っている方や被害を防止したいと考えている方に役立つ、イタチの生態とイタチがもたらす被害、駆除や侵入を防止する方法について紹介します。

イタチの生態

イタチを駆除するために、まずはイタチの生態を知っておかなくてはなりません。日本国内で見かけることの多いイタチは、ニホンイタチチョウセンイタチです。

二ホンイタチは茶褐色か暗褐色でサイズはオスがおよそ34cmでメスは24cmです。チョウセンイタチは黄褐色でニホンイタチよりも一回り大きく、オスがおよそ35cm、メスがおよそ27cmになります。どちらの種類もオスの方が大きめです。

イタチは日本各地に生息しています。平野部や低山にいることが多く、泳ぎも得意なので、川や沢といった水があるところを好みます。チョウセンイタチは都市部でも増えています。

一見かわいらしいイタチですが、性格は狂暴でむやみに近づくと噛まれたり引っかかれたりする危険があります。イタチは雑食で何でも食べます。カエルやネズミ、鳥といった小動物のほか、魚や果物も食べます。イタチの天敵はワシやフクロウなどの猛禽類と、キツネなどの動物です。

イタチのもたらす被害

イタチが家に棲みつくと、天井裏を走り回って騒音を出す、屋内に侵入して食料品を荒らす、家畜やペットを食べてしまう、生ごみを漁って散らかす、糞や尿で悪臭を発生させシミをつくる、断熱材を破って巣をつくるといったさまざまな被害をもたらします。

イタチは夜行性なので夜間活発に行動します。夜中に屋根裏から不審な音がする場合はイタチの可能性があります。イタチの糞尿は強烈な悪臭を放ちます。マーキングを行う動物なので同じ場所に糞尿をする習性があり、臭いはさらにきつくなります。

糞尿からはダニやノミ、ハエといった害虫も発生します。断熱材を破ったり、家の柱を引っかいたり、糞尿で構造材が腐食したりと家に深刻な被害をもたらします。

イタチは狂暴な性格なので刺激すると鋭い歯や爪で攻撃されることがあります。さまざまなウイルスを保有しているため、噛まれたり引っかかれたりすると、ケガだけでなく感染症を発症するリスクもあります。

イタチを駆除する方法

イタチは野生動物で、鳥獣保護法によって行政の許可なく捕獲することが禁じられているため、駆除には正しい手順を踏む必要があります。まずは自治体に申請を行って捕獲許可を得なくてはなりません。

許可を申請する際は捕獲後の処分方法を記載し、申請した通りに捕獲作業を行う必要があります。手続きは自治体によって異なるため、まずはお住まいの自治体に問い合わせてみてください。

自治体の許可を得たら、イタチが棲みついている場所に罠を仕掛けます。天井から騒音が聞こえてくる場合は天井裏に罠を仕掛けます。住処がわからない場合はイタチの足跡をたどって見つけます。

罠にはイタチの好む餌を設置します。おすすめはウインナーやフライドチキンなどです。エサ付きの罠を捕獲かごの中に入れて、イタチがかかるのを待ちます。

イタチは警戒心が強く知能も高いので、一度捕獲に失敗すると駆除が難しくなります。なるべく一度で捕獲できるようにしましょう。

捕獲かごは自治体によっては貸し出しを受けることもできます。イタチが捕獲できたら処分を行います。ほとんどの自治体では捕獲した人が自分で処分をします。自宅から離れた野山へ逃がすか、炭酸ガスなどで安楽死させます。

そもそもイタチの侵入を防ぐには?

日ごろからイタチが侵入しづらい家にしておくことで、イタチによる被害を未然に防ぐことができます。まず重要なのが糞尿の掃除です。糞尿をそのままにしておくとマーキングの習性からイタチが戻ってきてしまいます。臭いもきついのでしっかりと掃除をしましょう。

掃除をする際は菌に触れないようマスク、ゴーグル、使い捨て手袋をして行います。糞尿の消毒には、糞尿の臭いをしっかりと消してくれる次亜塩素酸ナトリウム消毒スプレーがおすすめです。

イタチは嗅覚が優れており、嫌いなにおいのする場所には近寄りません。木酢液や害獣忌避剤のにおいが苦手なので、これらを使うのもおすすめです。木酢液や害獣忌避剤はホームセンターやドラッグストアで購入できます。

イタチは明かりがあると危険を察知して近寄らないので、害獣撃退用の点滅ライトやCDも有効です。屋根や床下のスキマ、壊れた壁などから民家に侵入するので、金網や防獣ネットを張ったり、壁を補修したりして侵入を防ぎましょう。

 

イタチは凶暴な性格で学習能力が高い動物です。個人での捕獲が難しいのはもちろん、捕獲した後の処理にも困る人も多いです。そのため、イタチの被害に遭っている場合は専門の害獣駆除業者に駆除を依頼するのもおすすめです。

こちらで紹介した内容も参考にしてイタチが近寄らない対策を行い、侵入されてしまった場合は早めに駆除を行うことで被害を最小限に留めてください。

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