アパートにネズミが発生した場合はどのような対応をするべき?

公開日:2021/11/01  最終更新日:2022/03/04

もし住んでいるアパートで、ふいにネズミを発見してしまったら、ドキッ!としますよね。ネズミは夜行性なのでめったに人の目にふれることはないのですが、ネズミがいると分かっただけで、あまり気分はよくないでしょう。この記事では、アパートにネズミが発生してしまった場合の対策や費用負担はどうなるのかなどについて解説します。

アパートのネズミ駆除費用は誰が負担するの?

賃貸アパートでネズミが発生してしまったら、その駆除のための費用負担は借主なのか、貸している側(家主、管理会社)なのかとても気になるところです。結論から言うと、「ネズミ発生の原因について過失があったほうの負担になる」というのが基本的な考え方です。

駆除費用をどちらが負担するのかはケースバイケースで判断されるので、一概にはいえません。なぜなら、ネズミ発生の原因が建物の管理不足による場合も当然ありますが、一方で入居者の部屋の使用状況がよくないために起こる場合も充分に考えられるからです。

たとえば入居者がゴミをずっと放置していたり、壁に穴やヒビを空けてしまったり、もしくは穴があることを知っていたにもかかわらず管理会社に報告していなかった場合は、入居者に過失があるとみなされてしまいます。実際に過去の裁判の事例では、こうしたことを根拠に駆除費用を借主側が負担することになったケースがあります。

このようにネズミの駆除だけではなく、賃貸住宅で設備異常が起こった場合の責任はどうなるのか、といったことの線引きにはあいまいな部分があり、当事者でトラブルになりやすいものです。あまりにもめるようなときには、弁護士に相談したり最終的には裁判所の判断をあおぐことになるでしょう。

とはいえ、もしアパート内でネズミを見つけたときには放っておくと文字通り「ねずみ算式」に増えていってしまいますので、一刻も早く管理会社に相談するなどして対処する必要があります。

アパートにネズミが発生した場合はどうすればいい?

それではアパートにネズミが発生してしまった場合にはどうすればいいのかを具体的に解説していきます。

まず管理者へ相談

まず家主や管理会社に連絡をしましょう。たいていの場合は、家主が個人的に駆除するために動いてくれたり、駆除専門業者へ依頼してくれたりします

というのも、ネズミは繁殖力が非常に高く、時間がたつほどアパート全体で大規模な被害が出てしまうので、早く知らせてくれると貸主としても助かるわけです。実際に世間では、ネズミがいるという理由で引っ越してしまう方も多いという事実があり、それが貸主としては一番困ることなので、すぐに対策をとらざるを得ないのです。

家主や管理会社に相談すべきもう一つの理由は、アパートのような集合住宅では個人でネズミ駆除をすることが難しいということもあります。ネズミは通常、小さな穴を通りぬけて自由に部屋間を行き来しており、たとえ一部屋だけしっかりと対策をしたところで、別の部屋へ移動して繁殖するだけなのであまり効果がありません。

そういった理由からも、ネズミ駆除は全体として取り組むべき問題であるため、管理者にまず相談することが妥当だと言えます。しかし万が一、管理側がしっかりとした対応をしてくれないといった場合には、弁護士などの法律家に相談するということを考えてもよいかもしれません。

ネズミを遠ざける対策

また個人としてもネズミの被害を受けないために、並行して以下のことに取り組みましょう。

・エサとなるような食べ物を撤去する

・巣を作りやすいものを片づける

ネズミが住みやすい環境を作らない、ということが非常に大切です。

エサとなるものを撤去

ネズミは食欲が旺盛で「飢え」に非常に弱いので、エサとなるようなものを置かないことで部屋に入らなくなる可能性が高いです。ネズミはエサがないとわずか1〜3日で餓死してしまうと言われています。ですから、できる対策としては

・食べ物をちゃんとしまう

・フタつきの容器に入れる

・生ゴミはフタの閉まるゴミ箱へ

・食器もすぐに洗う

・ペットフードを出したままにしない

など、とにかく食べ物を表に出さないことを徹底するだけでかなりの効果が期待できます。

巣を作らせない

部屋にネズミの巣となるようなものを置かないことにも気をつけてください。ネズミは暖かさを保持できる次のようなものを巣にします。

・ダンボール

・ティッシュペーパー

・新聞紙

・タオル

・ビニール袋

・洋服

こうしたものを部屋に放置せず、いつも整理整頓しておくことでネズミが住みにくい環境にすることができます。以上のような環境を維持することはネズミ対策の基本となることなので覚えておきましょう。

アパートのネズミ駆除の具体的な流れ

それではネズミ駆除を実際に行うときの具体的な流れについて説明していきたいと思います。

主な流れは次のようになります。

・ネズミを追い出す

・侵入口をふさぐ

・駆除

・清掃・消毒

もう少し詳しく説明します。まずは忌避剤(きひざい)などを使ってネズミを部屋から追い出し、数を減らします。

次に、戻ってきたり新しいネズミが入ってこないように、侵入口になりそうな小さい穴をふさいでいきます。とくに侵入口になりやすいのが、押入れの天板・鴨居のスキマ・エアコンの導入口・換気扇・排水管のスキマ・ブレーカーの周辺です。

そして部屋内に残ったネズミを「殺鼠剤」と「粘着シート」を使って駆除していきます。ネズミは非常に警戒心の強い動物ですが、それが殺鼠剤によって鈍くなり粘着シートにかかりやすくなるので、2つを併用すると効果的です。

また殺鼠剤に食いつきやすくするために、あらかじめ普通のエサを数日与えて安心させておいてから、殺鼠剤に変えるといった手法も有効です。

最後に部屋内のネズミを一掃したら、最後につかまえた死骸などを処分して、糞尿の掃除や除菌、消毒を行います。死骸などを放置しておくとすぐに菌が繁殖してしまうこともあるため、毎日確認してすぐに処分するようにしましょう。

また、注意点として糞尿や死骸には病原菌がいっぱいなので必ず手袋をつけて作業してください。さらに、ネズミはたいてい体に大量のダニを保有していますので、くん煙剤を使ってダニ退治も同時にやっておきたいところです。

以上がネズミ駆除の主な流れになります。しかし、自分で駆除するといっても、侵入口もよく分からないし、ネズミの処分なんてこわくてできないと不安を感じる方も多いかもしれません。そんなときは、確実に駆除してくれる専門業者への依頼を検討してみてください。

 

ここまでアパートにネズミが発生した場合の費用負担や対処法について解説しました。費用負担に関しては、管理者側に相談することが先決です。またネズミ対策としては、エサを置かないこと、部屋を整理整頓することが大切です。この記事では具体的な手順も述べましたので、ぜひ参考にしてください。どうしても難しい場合には専門業者に相談することをおすすめします。

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